これは何?
この秋からUniversity of London(UoL)のCSプログラムに入学しました。 と言っても、基本的に完全オンラインなため、日本から受けることになります。(一定条件を満たすことで途中から現地に切り替えは可能ですが)
このオンラインプログラムが始まって数年で、まだまだ(特に日本語での)情報が多くないので、1サンプルとしてまとめておきます。
なぜなぜの回答一覧
自分語りなので興味ない方は飛ばしてください。箇条書きでポンポン書きます。
なぜCSの学位?(そして、なぜ学士?)
- MOOCsは使っていたが、どうしても”網羅的に”学びたい欲があった
- 一方で少なくとも現段階では研究をしたいわけではない
- 資格や学位などわかりやすいバッジがある方が勉強を継続できるタイプ
なぜ海外大学?
- ITの分野は英語で勉強できるようにした方が広く、最新の情報にリーチできる
- 海外に住んでみたいので、選択肢の一つとして
- MOOCsを受けていて、日本よりオンライン教育が進んでいるのを感じる
- 単純に響きがかっこいいから(バカにならない)
なぜオンライン?
- (比喩ではなく)学費のケタが違う
- 子どもがまだ小さく、今すぐ、たとえば年内で渡航するイメージがわかない
なぜUoL?
CS x 海外 x 学士 x オンラインを考えるとUniversity of the People(UoPeople)とUoLが有力な選択肢として残ります。
www.uopeople.edu
ざっと調べた感じの、自分の中の整理としてはこのような感じです。
- UoLの強み
- 最上位レベルとは言わないまでも、一定の権威のある大学でon campusと同等の学位(かつon campusに変更可能)
- いわゆる教養科目がなく、最初からCSの専門科目スタート
- 上記により、最短3年での卒業が可能
- CourseraプラットフォームのUXの良さ
- 内部生Slackコミュニティの活発さ
- UoPeopleの強み
- 学費が圧倒的に安い
- 英語の試験ハードルが低い(証明がなくても代替措置がある)
- 日本語のブログが多く、おそらく日本人学習者が多い
- 英語などの条件を満たした上で、おそらく選考がない
- プログラムの設計理念に共感できる
基本的にはUoLの強みの方が魅力的だが、学費の違いが唯一気になるというステータスでした。
そこで同居人に相談したところ「そんなもんでしょ」というテンションだったのもあり、最終的にUoLに傾きました。
何を準備した?
この部分が一番参考にはなりそうな気がします。
*全ての情報は2023年10月期の応募時の情報です。
英語力の証明
UoLへの応募には英語力の証明が必要になります。
過去の参考にしたブログを見る限り、基準の数字は毎年微調整が入るようですが、現在HPを見ると以下のようになっています。(日本人がよく受けそうなテストだけ抜粋)
- Duolingo: must achieve an overall score of at least 105.
- (IELTS) International English Language Testing System: 6 overall, with 5.5 in each sub-test (Academic or General or IELTS Indicator Online Test).
- (TOEFL) iBT Test of English as a Foreign Language (including Special Home Edition test): 87 overall, with 21+ in Reading and Writing sub-tests and 19+ in Speaking and Listening sub-tests.
このうち、僕はDuolingoを選択しました。詳細な理由は以下に書いた通りです。
加えて、Duolingoのテストはまだ試験者データが少ないからか、基準が他のテストに比べてゆるかったり、対策しやすかったりする傾向にある気がします。
(データが少ないなら対策しにくいのでは?って点ですが、逆に問題がそこまで練られていなく、試験対策で点数を上げやすい感覚を受けました。)
学歴の証明
日本の大学を既卒なので、大学の卒業証明書、単位証明書を英語で発行しました。
自分の母校はこの辺り進んでおり、事前に申請をしておくとWebのポータルが使用できるようになりそこからオンライン申請→コンビニ印刷ができるという形式でした。
郵送などの手続きが必要な大学もあることを考えると、かなり体験が良いです。
志望動機
英文250wordsという長さなので、就活などのおきまりの型を使用してしまえば、内容自体はすぐ書ける気がします。そこから考えると、よほどやばい文章じゃないかのネガティブチェックがメインな気はしています。
ちなみに、実は出願大学のリサーチをしていたのがUoLの10月応募締め切りギリギリで、「ダメもとで出してみるか」という感じだったので、英文にするのはGrammarlyとChatGPTを駆使しました。(実際の講義では自分で書くようにしよう、、)
内容をそのまま転記するのは気が引けますが、構成は以下のような感じにしました。
- 結論
- 経歴サマリ
- キャリア上の問題意識
- どういう方向性でその問題を解決したいのか
- その中でなぜUoLか
- 結論
英文の履歴書
上述のように時間がなかったかつ任意だったので、出しませんでした。
が、出した方が安心なのは間違いないです。
UoLの選考方式には過去の学問成績で判断するDirect entryとIT業界での職務経歴も加味するPerformance basedがあります。
今回準備期間的にダメ元だったので、「ダメだったら次の応募機会までに履歴書も準備しよ〜」のテンションでしたが、結果的にDirect entryで通ったのでラッキーでした。
その他書類(MOOCsなどの証明)
選考で加味される成績とはCS、特に数学の成績のことを指すらしいのですが、残念ながら文系学部卒なので数学の取得単位は多くありませんでした。
そこで過去に受けたMOOCsの証明をリスト化し、追加の書類として提出しました。他の方のブログを見るとPerformance basedになっている方も多い中、文系の自分がDirect entryで通ったことから、この資料の寄与が大きいのではないかと推察しています。
今回一番強調したいのがここで、将来海外大学で学んでみたいと思っている方が、とりあえずMOOCsを受けておくのは1つの大きな選択肢になり得るのかなと思います。
実際、UoLではなくGeorgia TechのMasterですが、(合格を保証するもでは無いものの)非CSバックグラウンド向けに、同大学のMOOCsを受けることがapplicationのサポートになることを示していたりします。
でも何から受ければ?という方向けに、間違いないコースをいくつか紹介しておきます。
手続き〜オリエンまでの所感
- 締め切り前日とかだったので、サイトが激おも。そもそも順次選考される関係で早く応募した方が選考上有利と言われているので、余裕を持って応募するが吉
- 円安ツライ。参考にした過去ブログより確実にコストが上がっている。外資を持つことを検討し始める。。
- CourseraベースのUXはやはり良い。変に自前で用意しないところに好感が持てる。
- 英書は高いのでOnline Libraryが地味に助かる。また、地味な特典としてオライリーのサブスクにも入れる。
- Slackコミュニティにログインできるまでは、Redditの非公式コミュニティが助かる。過去ログを検索すると、大体の疑問がすでに投稿されている。
今後の計画とか
最短3年ですが、仕事や家事育児との兼ね合いで4年くらいで卒業する計画で考えています。
ちょろっと話題に出したGeorgia TechのMasterなども検討しているので、卒業だけではなく、成績も追っていきましょう。