海外大学の出願を検討しており、最近認知が出始めた(?、僕も本格的に調べ始めて初めて知りました)Duoling English Testを受験したメモです。
まだまだ日本語で参考になる情報源が多くないため、かなり手探りの勉強をして初回の100点→120点まで上げました。 参考のn=1として、行ったことを残しておきます。
筆者の英語レベル
これ系の話は前提が違うと(以下略)なので一応
Duolingo English Test(DET)とはなんぞや
海外の大学出願に必要なEnglish Proficiencyを証明するための試験の1つです。
TOEFLやIELTSと比べると後発サービスですが、提携大学数もかなりのペースで伸びているようです。
なぜDETを選んだ?
上のリンクからも特徴が書いてあるんですが、要するに「早い、安い、うまい」からです。
- 早い(+速い)
- いつでも練習テストが受けられる
- 自宅で、今すぐ受けられる
- 試験が1時間程度で終了する
- テストを受けてから丸2日以内に結果がわかる
- 安い
- 為替や価格変動もあるので明記は避けるが1回あたり5000円~7000円くらい(TOEFL,IELTSと比べると格安)
- うまい(実がある)
- MIT,Stanfordをはじめ、名だたる大学での英語要件として採用されている
これらを実現するために機械採点などをふんだんに活用しているようで、
その辺りのサービス思想も含めて応援したいなと思えたので選択しました。
学習方針
自分の現状と試験の特性から、ざっくり学習方針は以下2点でした。
さっさと受けて、さっさと改善する
- とにかく安く、すぐ結果が出るのでごちゃごちゃ言わないで本番を受けて、サブスコアを見ながら改善ポイントを明確にするのが早いタイプだと思う
- これを勉強すると決めて、2日目くらいに1回の試験を受けた(それが100点)
ライティングを中心に勉強する
- 典型的日本人なのでスピーキングにビビり散らかしてたが、冷静になってみてライティングを中心にしようと決めた。
- (死ぬほど体感だが)自分の英語力はリーティング100としてリスニング50、ライティング2、スピーキング1って感じ。とすると、スピーキングの勉強をしてもそもそも書けない=表現を知らないんだからすぐ頭打ちになるなと思ったため。
具体的な勉強内容
ようやく書きたかったメイン部分に来ました。
ELSA
- 何これ
- 英語の発音を音節単位で機械が自動判定してくれるWebアプリ
- 何対策?
- スピーキング全般、リスニング全般
- なんでこれにした?
- 安く正確に発音の矯正が行えるから
- 勉強法
- 朝イチで15分くらい
- あとは別の勉強をしていてすらすらいえないフレーズがあったときに、辞書機能で発音のチェックにも使えた
速読英単語
- 何これ
- 短めの英文と単語帳がセットになったようなやつ
- 何対策?
- ディクテーション問題、文章の発話問題、リーディング全般
- なんでこれにした?
- TOEIC対策で音読をずっとやっていて、効果を感じていたので継続するため
- ぶっちゃけ教材はなんでも良い。。
- 勉強法
- いつか別枠で書くが、以下を音読の1セットとして行う
- 音声だけ聞いてディクテーション
- 英文を読んで精読(単語や意味などのチェック)
- すらすら言えるまでシャドーイング
- READ & LOOKUP(1文読んで顔を上げて暗唱する)
- いつか別枠で書くが、以下を音読の1セットとして行う
IELTS単語帳
- 何これ
- シンプルに単語帳
- 何対策?
- 単語問題、リーティング全般
- なんでこれにした?
- 勉強法
- 何周かザザッとして頭に入りにくい相性の悪い?単語だけAnkiに入れる
LukeさんのYouTube
- 何これ
- DETの試験対策動画を上げている非公式のYouTubeチャンネル
- 何対策?
- DETというテストの形式対策
- なんでこれにした?
- 対策本などが発売されていない中で、唯一と言って良い明確な試験対策
- 勉強法
- 後述するDET READYと行ったり来たり。
DET READY
- 何これ
- 上のLukeさんがやってる、練習問題を解けるサイト
- 何対策?
- DETのテスト対策
- なんでこれにした?
- 想定問題を解きまくれるサイトなので。やはり本番の形式で解いてなんぼ。
- 勉強法
- 上に紹介したものがざっと一通り終わったら基本このサイトに入り浸っていた
- 基本的にはランダムで出てくる問題を解く。ただしライティング対策を手厚くしたいので、意見言う系と写真で一言はそれぞれ最低1問やっていた。
その他、横串の勉強法
Anki
単語だけではなく、フレーズなど覚えたいものをガシガシAnkiに入れて復習してました。
Lukeも言っていますが、状況が限定的なので、キラーフレーズをたくさん持っておくと焦りません。(本番でもたくさん使いました)
- こんな感じで、ライティング(スピーキング)で使えそうなフレーズごと覚えてました。
Grammarly & ChatGPT
今回の記事で一番推したいのはこれかもしれません。
ライティングの添削を素早く正確にテックっぽくやりたいなと思っていたところ、この2つの組み合わせが非常に有効でした。
具体的には以下のように使っています。
- DET READYで出されたお題に自分で回答を作ってみる
- Grammarlyでシンタックス観点の間違いをチェック
- 特に自分は勢いで書くとaとanの間違いが多く、毎回指摘されることで多少矯正された
- ChatGPTに訳してもらって自分の言いたいこととセマンティック観点で一致しているかをチェック
- 「校正して」や意図している日本語を伝えて英文を作ってもらう。これでより良い表現方法を覚える
- 修正した英文をもう一度Grammarlyに貼って、総合的な流暢さのスコアが上昇するかをチェックする
あまり重視しなかったこと
やらないことを決めることが大事って誰か偉い人が言ってました。
公式の練習テスト
- 何これ
- 公式サイトで何度でも受けられる本番と同じ形式の練習
- なぜあまりやらなかった?
- シンプルに回答(例)がないので学習効率が悪いと思った。テストの雰囲気に慣れるのに使ったら、あとはDET READYでの学習が良いかなと思った。
英会話的なこと
- 何これ
- そのまま英会話
- なぜあまりやらなかった?
- 前述したようにライティングに力を割いた方が点数が上がると踏んだので、優先順位の問題。むしろこれからやるかも。
試験を受ける注意点
これは他のブログでもよく言及されているポイントですが、
自宅受験ができるかわりに不正がないようにする環境作りが結構大変です。
数回無効受験になったような人もかなり多いようで、それはメンタル的にやだなあということで以下を守るようにしていました。
(結果的に2回受験して、一度も無効受験になっていません)
- PCは念の為一度シャットダウンしてから起動する
- その上で全てのアプリが閉じていることをチェックする
- 家族に外で買い物しておいてもらう(声が入らないように)
- 視界に入るものをどかす(ついつい視線がPCから離れないように)
- Bluetoothで接続する機器を外し、部屋から出す(念の為)
- 外部ディスプレイ、キーボードなどは使わず、PCのみを使用する
- 試験中トラックパッドを不用意に触らない(回答確定したり、全画面モードから切り替わったりしないように)
- 髪を切っておくw(確実に髪が耳に入らないように)
- 試験中、問題文を読み上げないようにする(誰かと話しているような見た目にならないように)
- 問題からあまりにも逸脱したことを書いたり話したりしないようにする(問題が聞き取れず適当に話したら無効になったというブログを読み)
やってみて
気づいたらELSA, Grammarly, ChatGPTと、機械学習の力を存分に使わせてもらってました。考えてみれば、そもそもDETというテストからしてそうですね。
まだ全然ライティングができるようになった気がしないので、もうちょっと継続してやってみます〜。